Mountain Laurel Designs
FKT ProVent UL BIVY
名品がさらに軽量化。自由な夜を守る227gの防水ビビィ
このビビィの頭文字につく”FKT”
FKT(Fastest Known Time)とは、ハイカーやランナー、クライマーたちが特定ルートの最速記録に挑戦するカルチャーのこと。
2010年代以降、軽量化と効率を追求するムーブメントとして大きく盛り上がっていくのですが、このビビィはそんな思想を体現するべく開発された道具です。
必要最低限の装備でさらに遠くへ。自分の限界に挑戦するための道具。
そんな僕らの大好きなMLDの名品、FKT Bivyが大幅にアップデートして帰ってきました。
⬛︎より軽く、コンパクトにアップデート
最大の注目点は、その軽さとコンパクトさ。
旧モデルのLサイズが約290gだったのに対し、新モデルは227g。約63gもの大幅な軽量化を実現していてコンパクトパッキングの相棒としてもより最適に。
表地にはこれまで採用されていたeVent素材から、新たに10DのProVent 2.5レイヤーファブリックにリニューアル。
実際に触ってまず感じるのは、生地の柔らかさ。
透湿性能はeVentと同等にもかかわらず、生地がしなやかになったことでクシャッとまとめられて、従来よりもさらにコンパクトにパッキングできるようになりました。

⬛︎防水、透湿、保温性のバランスの高さ
耐水圧10,000mm以上を誇り、防水シェルと同等レベルの確かな防水性能を備えています。さらに、高い防風性によって外気の影響を受けにくく、天候変化の激しいアルプスや急峻な日本の山域において、大きな安心感をもたらしてくれます。
透湿性30,000mmと結露は最小限に抑えてくれますが、気温が低く外気とビビィ内の寒暖差が大きい状況や湿度の高い環境では内部結露が多少発生することもあるので、長期間の縦走や雨天が続く状況では濡れによる保温力の低下が少ない化繊シュラフがおすすめ。
山域や季節、行程に合わせてダウンか化繊かを選ぶことで、より快適なビビィ泊を楽しむことができますよ。
また、眠時に5℃前後の保温性の向上により寝袋を一段階落とすことができ、バスタブ式でグランドシートを省け、全体の軽量化を測ることもできます。
ボトムには20D Pro Sil Nylonを採用。グランドシートなしで地面へ直接敷ける絶妙な耐久性を確保していて、場所を選ばず眠れる安心感も健在。
軽量化を果たしながらも、ビビィに求められるプロテクション性能はしっかりと受け継がれています。
四隅をペグダウンできるループも搭載。強風時やテン場を離れる際も安心でリッジの上でのビバークにも役立ちます。
そして特筆すべきはジッパー部分の上部のループ。上から吊ることで、内部空間を一気に広く取れます。 息苦しい印象なく、湿った空気が留まりませんし 仰向けで本を読むくらいのスペースは確保できます。
開口部にはDCF製のフラップを搭載。ジッパーを少し開けて換気を確保した状態でも、雨や風から顔まわりを守ってくれます。

⬛︎より汎用性の高いサイズ
全長213cmというゆとりある設計により、就寝時にバックパックやシューズをビビィ内へ収納することもできます。
ショルダー周径193cm、フットボックス周径152cmと十分な居住空間を確保していて、近年主流となっている厚みのあるエアマットとの相性も良好。
寝袋とマットの相性を組み合わせれば4シーズン無理なく使用でき、寝返りもしやすく圧迫感は最小限。ビビィ特有の閉塞感を抑えながら快適に過ごせるのがLサイズの魅力です。
この重量で雨や風から身体とシュラフを守ってくれて、とにかく軽くてコンパクト。
そして確かなプロテクション。
使ってみるとやっぱりこれだよね、と唸らせてくれる名品ビビィです。
SPEC / 商品スペック
全長 : 213cm
肩周り: 193 cm
スリープパッドの肩の最大幅: 66 cm
フットボックスの周囲: 152 cm
スリープパッドの足の最大幅: 58 cm
フロア:1.35oz 20d Pro SilNyon WP. +3,500
底部 : MLD Pro SilNylon
ビーク : DCF
ジッパー : #3 YKK water-resistant zipper
※シームリング材で目止め処理をすると防水性能が上がります。
ご注文前にあらかじめご了承下さい。
COLUMNコラム
単体で使えるビビィとして、僕が初めて手にしたのがFKT Bivyでした。
山の中でビビィひとつに潜り込み、空を見上げながら眠るあの感覚。少しの緊張感と、それ以上のワクワク感は何度味わっても特別です。
数あるビビィの中でも、FKT Bivyは高いプロテクション性能を備えていて安心感がある。
だからこそ、初めてのビビィ泊でも不安より期待の方が大きかったことを覚えています。
もちろんテントを持っていくより軽くてコンパクトになるのですが、
今思えば、軽量化のためというよりも「ビビィで寝たい」という欲求からこの道具を選んでいた気がします。
それは今でも変わらずで、アルプスも、沢も、旅も、たくさんの夜を共にしてきた思い出深い道具です。
そんなFKT Bivyが、さらに軽く、さらに研ぎ澄まされて帰ってきました。
長年愛され続けて名品と呼ばれる理由を、改めて実感させてくれる最高の道具ですよ。
writing / Yamazaki