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雪板は本当に滑れるのか?しのぴーがニセコで試してきた 2026-03-20
ブログお久しぶりの、しのぴーです。
2025年2月、ついに北海道トリップへ行く時がやってきました。
入社前、雪板トリップのYouTubeを見ていたとき、正直こう思っていました。
「これ、本当に滑れるの?」
ビンディングはない。
見た目はただの木の板。
スノーボードのように足を固定するわけでもなく、スキーのようにエッジがしっかりあるわけでもない。
それなのに、森の斜面を自由に滑っていくという。
ほんとに?笑
どこか半信半疑でもありました。でも目の前で楽しそうに滑っている先輩方を見ていると、だんだん気持ちが変わっていきました。
「自分もやってみたい。そして、自分も滑れるのだろうか?」
そんな疑問を抱えたまま、今回初めての雪板トリップへ向かいました。
場所は北海道、ニセコ。今回の主な舞台は ニセコアンヌプリ です。
世界中からスキーヤーやスノーボーダーが集まるこの場所で、僕はそんな人たちを横目に、ビンディングのない雪板を持って山へ入っていきました。
そもそも雪板とは何なのだ

雪板は、ビンディングのない板で雪の斜面を滑る非常にシンプルな道具。
見た目はスノーボードを短くしたような形。
長さや形はその日のコンディションや遊ぶ場所によって選びます。地域によって板のスタイルが違うのも、雪板の面白いところだったりします。
しかし足は固定されず、リーシュコードで板と体をつなぐだけ。
だから感覚はスノーボードというよりも、どこか サーフィンやスケートボード に近いものがあります。
スピードや技を競うスポーツというよりは、雪のある自然の中で遊ぶための道具。
登って、滑って、また登る。
そんなシンプルな遊び方こそが雪板の魅力であり、僕たちが惹かれている理由なのかもしれません。
雪板はどこで滑るのか

雪板は基本的にゲレンデではなく、等高線や地形を見ながら斜面を探し、森の中で遊びます。
「ツリーラン」と呼ばれる、木々の間を抜けながら滑るラインを見つけたり、
オープンバーンの斜面で自然の地形を使って自由にターンしたり。
整備されたコースではなく、自然の斜面そのものが遊び場になります。
「ここ滑れそうだな」とラインを想像しながら登る時間も、まるで宝探しのようでワクワクします。
今回お世話になったのは、ニセコアンヌプリの斜面。
これがパウダースノーかと言わんばかりの、ふかふかの雪に覆われていました。
リフトの音も、人の声も遠く、聞こえるのは雪を踏む音と風の音だけ。
この静けさの中で遊ぶという感覚は、ゲレンデとはまったく違う体験。
雪板の装備

雪板の装備は意外とシンプルです。
いつもの雪山装備にプラスして揃えるものは以下くらい。
基本的には
・雪板
・リーシュコード
・スノーシュー
・ポール
・防水性のあるブーツ
これくらい。

あとは個人的に今回「買ってよかったな」と思ったものが
・グローブ
・ゴーグル
・トレッキングポール
雪のコンディションや天候の変化もあるので、手先や視界を守る装備はとても大切だと感じました。
スノーボードのような重いブーツやビンディングがない分、装備は軽くてシンプル。
登って遊ぶことを前提とした道具という感じがします。
山道具と雪遊びの道具が、ちょうど中間にあるような印象でした。
登りはどうするのか

基本は 自分の足で登る。
スノーシューを履いて森の中をハイクアップしていきます。
ハイクアップがあるというのは、ハイカーである僕たちにとってはむしろ楽しいポイントなのかもしれません。
先導者ファーストの文化もとても魅力的でした。先にラッセルしてくれる人がいればその人を優先したり、感謝したり。みんなの思いはきっと同じで、「良い斜面を気持ちよく滑りたい」という気持ち。
ここにいる人たちはみんなそうなんだろうなと思うと、なんだか平和な世界でかわいいなぁと思ってしまったり。笑
静かな森の中を歩きながら、滑れそうなラインを探していく時間もまた楽しいものです。
だいたい30分〜1時間ほど登って、
滑る時間はほんの1〜2分くらい。
でもその1分のために登る時間が、不思議と苦にならないんだよな〜。
初めての滑走

※滑ってる写真じゃなくてすみません。
撮る側だった&想像以上にいっぱいいっぱいで撮影と遊びの両刀を僕にはまだ早かったww
そして、いよいよ初めての滑走。正直、めちゃくちゃ怖かったです。笑
足は固定されていない。
転んだらどうなるんだろう。
どのくらいスピードが出るのだろう。
そんなことを考えながら、ゆっくりと斜面に板を落とします。
すると次の瞬間、板がふわっと雪に浮きました。
前足で踏み込みながら、後ろに倒れないように絶妙にバランスを取る。ターンというよりも、体重移動だけで板が自然に向きを変えていきます。
雪を巻き上げながら森の中を滑っていく感覚は、今まで経験したことのない不思議な浮遊感でした。
「あ、これ本当に滑れるかも?
なんて思った瞬間、思いっきり転倒。ぐるんぐるん回転回転。笑
パウダースノーなので痛くはないのですが、立ち上がろうとしても体がどんどん埋まっていってしまい、起き上がるのもなかなか大変でした。
次の日の作戦会議

雪板トリップの一日の流れも、数日立つとだんだんと分かってくる。朝早くから山に入り、何本か滑ったらお昼ごろには下山する。そしてそこからが、もう一つの楽しみの時間。
その日の滑りを撮っていた動画をみんなで確認し「あそこもう少しライン変えたらよかったね」とか「この斜面めちゃくちゃ良かったね」とか、そんな話をしながら振り返る。
そしてそのまま、自然と 次の日の作戦会議 が始まる....!
天気予報を確認しながら、風の向きや気温の変化をチェック。
どのエリアに雪が運ばれているのか、
どの斜面ならコンディションが良さそうか。
地形図や地図を見ながら、明日滑るかもしれないラインを想像する時間は、まるで地図を広げて旅の計画を立てているようだった。
それと同時に、雪崩のリスクについても必ず確認する。
どの斜面が危険なのか。
どの時間帯なら安全なのか。
ただ滑るだけではなく、山の状況を読みながら行動する。
そんな時間も含めて、この遊びなんだと感じた。
そして「明日はここ行ってみようか」と決まると、みんな少しニヤニヤした顔になる。
木と木の間を滑るという遊び

雪板の面白さは、スピードやエクストリームなことではなく、この目の前の地形をどう滑るか、森の中や開けた場所でどう滑るかだと思いました。
木の間を抜けたり、小さな地形を使ってターンしたり。
自然のラインを読む遊びです。ただ速く移動するのではなく、自然の中でその場所に合った自分なりの美しいラインを追求していきながら進んでいく遊び。
なぜ雪板に惹かれるのか。
滑ってみて思ったのは、雪板の魅力は シンプルさ にあるということ。
大きな装備もいらない。リフトも必要ない。
ただ板を持って森に入り、
登って滑る。
それだけ。
でも、そのシンプルさが雪と山を自分たちだけの遊び場に変えてくれる。
そして最初に抱いていた疑問の答えは、意外とシンプルでした。
雪板は、本当に滑れる。そして気づけばまた、次の雪を求めて来年の北海道が楽しみになっている自分がいました。